2011年8月24日水曜日

SketchUp & Skitchで簡単イラスト


時短お絵かきのススメ
皆さん、お絵かきしてますか?私は仕事柄、なにかの仕組みを説明することが多くて、打ち合わせの時などによくぽんち画(絵、イラスト)を描きます。「百聞は一見にしかず」で、絵を描くといろんな説明が簡単になりますよね。
ただ、絵心のない私にはキレイなイラストは描けません。打ち合わせ中の走り書きなら下手な絵でも、意味さえ伝われば良いので問題ありません。でもその説明図を不特定多数の人に見せなくてはならない場合、あまり下手なイラストでは気が引けます。だからそういう場合には、コンピュータの力を借りて、上手でなくても「きちんとした」判りやすい絵を造るようにしています。今回はその手法をご紹介します。
といってもIllustratorを使って…なんていう話じゃありません。そういう高度なテクニックの話でなく、ここで紹介しようとしてるのは、私同様に絵心がないのにイラストを描かなくちゃならない、という素人が「ちゃちゃっと簡単な図を描く」ための裏技のようなものです。あくまで初心者向けで、ドロー系ソフトの達人にとっては無用の話題ですので、ベテランの皆様はスルーしてください。

2011年8月23日火曜日

続々・ケーブルが乱巻きにならないウインチ Intelligent Winch


インテリジェントウインチのテスト風景 IntelligentWinch.com


ウインチケーブルの乱巻き・片巻はいつもオフローダーを悩ませる問題ですね。以前「ケーブルが乱巻きにならないウインチ」というタイトルでAlliedpower社のAuto-advanceを紹介しましたが、最近新手のケーブルが乱巻きにならないウインチ Intelligent Winch を発見したので、その技術について解説しようと思います。既にTwitter上にこのインテリジェントウインチの話題を書いたのですが、それだけでは判りにくいと思うので、こちらに記事を載せることにしました。
ケーブルが乱巻きにならないためには、ウインチドラムの回転軸と使用中のケーブルの向きが直交していることがポイントです。そのためにこのインテリジェントウインチは、ウインチを縦位置にして作動します。この点では「続・ケーブルが乱巻きにならないウインチ」で紹介したワイス・ミッドスパンウインチのアイデアと同じです。
決定的な違いは、インテリジェントウインチは電制によってドラムの向きを最適化するという点です。まずはYouTubeにポストされたインテリジェントウインチの動画を見て下さい。

2011年8月16日火曜日

Twitter Timeline of m_takehira(7月8日〜8月13日分)


このひと月もいろんなことをつぶやいたなぁ。Twitterで見逃した方は、是非こちらでご覧下さい。
Fri, Jul 08
23:01 小生のBog「思いつくまま四方山話」にここ1ヶ月のツイートまとめをアップしました。 http://t.co/25inQWY
20:59 @shim89 昔はレイアウトをしてくれてたデザイナーさんが、一杯ボタンの付いたトラックボールをよく使ってました。もちろんボタンにはショートカットを登録してあって、そりゃもうその素早い仕事ぶりに驚かされたものです。  [in reply to shim89]
20:41 @4x4IMPS TVCMはケーブルだけかも知れません。広告費安いからね。  [in reply to 4x4IMPS]
20:17 @shim89 以前、といっても随分前だけど、私もトラックボールにハマった時がありました。今は純正のイカ寿司と3Dコネクションの2刀流です。3Dコネクションはgoogle earthが楽しいので。 http://t.co/Tla60K3
20:09 @dacha4x4 古いVWですか?そういえば最近また見かけるようになりましたね。あれはハーネス全取っ替えしないと、そういう心配ありますね。バイクなんかもそうだけど、近頃のオーナーは旧車乗りとしての知識ない人が多いからなぁ。  [in reply to dacha4x4]

2011年7月8日金曜日

Twitter Timeline of m_takehira(6月3日〜7月7日分)


前回、次回から「今後は古い記事から新しい記事という順番のTL」に変えると書いたけど、ツイートを転送してくれる無料サービスのサーバが、そういう具合に機能してくれないので、記事の順番は従来どおり、ということでご勘弁を。


Fri, Jun 03
17:21 もひとつ定位置はサイドテーブルの上。Griffinのアコースティックスピーカー(要はホーンだね)に載せているのは、これでRadiko聞いたりするから。私はBGMは小音量派なので、大げさなスピーカーは不要。 http://flic.kr/p/9PRWsK
17:19 我が家ではキッチンに立つとTVは背中側の遙か後方。そこで冷蔵庫にRAMマウントでiPhoneを固定。これならSling playerTV見ることができる。もちろんキッチンタイマーとしても都合の良い置き場だね。
17:18 皆さんは家でiPhoneどこに置いてるだろう?私はサイドテーブルの上が定位置だけど、それ以外で割合よく置くのはキッチンだ。最近キッチンではスタンドに立てるより、RAMで固定する方がいいってことに気づいた。http://flic.kr/p/9PRWpT
15:17 私のブログ「思いつくまま四方山話」に最近のTwitter Timeline422日~62日)のまとめ、を公開しました。リアルタイムのつぶやきを見逃した方、お暇な方は、どうぞこちらでご覧になって下さい。 http://t.co/Jeb28y4
02:18 散歩がてらコンビニへ。歩いていると、ひと頃よりも点いてる街路灯の数が増えたように思う。建物の常夜灯も再び点灯している。ふむ、これくらいが丁度いいかな、という感じ。コンビニの看板も「行灯だけ」の休業中みたいな状況から、「明るすぎない程度に」点灯してる。これが正常だな、と思う。
01:00 ま、このエコ時代だから2ストが自動車に搭載されることは無いだろうけど、大きな重量比出力(軽量パワフルということ)が求められる世界では、まだまだ2ストは生き残る場所があるように思う。
00:59 なかには過給+吸気バルブ付き2ストなんていうヤツまで考えられていて、この場合クランクケース内は4スト同様ウエットサンプにできる。まあ市場に出てる直噴2ストエンジンを見ると、フツーにポートで吸(掃)排気するタイプでも、結構クリーンになるようだ。
00:28 2ストがエコでない大きな理由は、構造上未燃混合気が排気ポートへ吹き抜けることと、クランクケース内の圧力変化を利用して混合気をシリンダーに充填する構造のために、潤滑油分も一緒に燃焼室に入ってしまうこと。これが直噴になると吹き抜けは空気だけになるし、潤滑油分も混合気に溶け込まない。
00:18 2ストはエコ時代に生き残れないと思っていたのだが、調べてみると意外や多くのメーカーが新技術で存続させている。一番のカナメは直噴。2ストではエアアシスト直噴と高圧直噴(こちらが普通の自動車と同じタイプ)のふたとおりの方式が使われている。
00:14 個人的経験からも2ストの驚くべきタフさには一目置いている。氷点下30℃を下回る環境でリコイルスタートできるエンジンなんてめったにないからね。機械を擬人化して愛でる趣味は無いが、これくらい頼りになれば「愛着」が湧くというもの。
00:08 小排気量エンジンにおける2ストの強さは機械好きならずとも知れた話。自動車やストリートバイクの世界からは姿を消した今も、軽量パワフルさを求められる世界(オフロードバイク、スノーモビル、ウルトラライトプレーン、船外機など)では依然マニアの熱烈支持を集めてる。
00:02 今日は、というかもう昨日なんだけど、米軍向け2スト直噴エンジンのニュースがなぜか印象に残った。2ストで青春時代を謳歌した世代だからか?そういう原体験のせいで、いまだにスノーモビルや船外機だと「4ストなんて屁みたいなもんだ」と思ってしまう。

2011年6月23日木曜日

知っておくと便利な小ネタ


エコバッグもちょっとした工夫で自転車仕様になるぞ!

実は今日MTBで近所に出掛けた。私は「MTBは山で乗るもの」派なのだが、でもたまに思いついて買い物の足に使ったりする。そういうとき困るのが、買い物した荷物をどうするか?ということ。
MTBにはキャリアもカゴも付いてはいないから、買い物なら空のデイパックを背負うのが定石だけど、空のデイパックってのは何か間が抜けてるような気がして好きではない。そこで普段から使ってる、小さく折りたたんでポケットに収まる買い物袋(今風に言うとエコバッグ)を使う方法を考えた。
そのエコバッグって、いざ使おうと思って中にものを詰めてしまうと、全くMTBと相性が悪い。(もともと手提げ用にできてるから仕方ないけど)ハンドルバーに引っ掛けるとグラグラして具合が悪いし、かといって持ち手を肩に掛けてショルダーバッグ風に使っても、MTBの前傾姿勢だと、ブラリと体の前に落ちてきて邪魔だ。なにせ足がバッグに当たってまともにペダリングできない。

2011年6月3日金曜日

Twitter Timeline of m_takehira (4月22日〜6月2日)

またもやタイムラインのまとめ、長期間更新してなかったなぁ。
そういえば、このまとめの書式は古い日付から新しい日付という流れにしてるけど、1日の流れは新しい記事から古い記事になってる。これは整合性が悪いので、次回からは古い記事から新しい記事という順番に直します。

Fri, Apr 22
5:06 @4x4IMPS プエルトリコのレースですね。グアム同様にアメリカの信託統治領なのに、クルマもライフスタイルも微妙に違う。  [in reply to 4x4IMPS]
14:35 3.11以降更新をサボってましたが、ブログに新記事「 GPSを使ってみよう その2」をポストしました。 http://t.co/KIukqDT
12:40 妥当なコストで運用できる目処を確認できたようなので、今後の展開に期待したい。三菱重工|稲わらなどから国産バイオ燃料を低コストで製造できる技術を確立 http://t.co/ytJ9KvV
00:19 この方法は、フォローしてる人のつぶやきはそのまま見られ、その人の公式RTだけを表示しないための方法です。 http://flic.kr/p/9ApVWz
00:06 @CJ3BJ52 そういえば方法を聞かれましたよね?こうすればOKです。Twitter _ 邪魔なRTを自分のタイムラインに表示しないようにするのは、こうです。 http://flic.kr/p/9ApVWz

2011年4月22日金曜日

GPSを使ってみよう その2

*今回はその1からの続きです。
「GPSを使ってみよう」なんてタイトルをつけてるのに、いっこうにレシーバーの電源を入れる話に進まないのには訳がある。確かに今時のハンディGPSは家電製品のように買って直ぐ使い始めることが出来る。スイッチオンで衛星を捉えたら、画面の地図に現在地が出て、動き出せば地図の上に軌跡が描かれる、というくらい簡単。
しかし当ブログではオフローダーやアウトドアズマンが実用的にGPSを使うという前提で記事を書いているので、「いったいどのくらいGPSは信用できるのか?」や「どのように使えば実用的ナビゲーションとして役立つのか?」という内容を紹介したいと思っている。そういう話をするためには、GPSとはどういうものかという予備知識が欠かせない。ということで、もう少し基礎知識編にお付き合いいだだきたいと思う。

Twitter Timeline of m_takehira (3月27日〜4月21日)

Mon, Mar 28
  • 18:18 原発:汚染水問題は深刻さを増している。新事実がふたつ。原発の放射線管理区域外に高濃度汚染水が漏洩している。汚染水の量は非常に大量で、汚染水を移す場所が無い!早急に汚染水を移す構造物(放射性物質運搬用の台船など)を用意しなくてはならない。
  • 17:47 原発:自衛隊ヘリからの空撮を見ると、あちこちで上がる水蒸気が相変わらず多いのが気になる。水を入れても沸騰が続いている部分が少なからずあるのだろう。冷却のため水を張るのは当然だが、対流させないとしっかり冷やすのは難しいのではないだろうか。
  • 17:37 原発:ちょっと前に東電がポンプの「オール電化」を目指してると書いたが、現在1~3号機への注水はディーゼル発電+電動ポンプで行われている模様。なんだ、最初に「まずこの体制に持ち込むのを急げ」と書いたとおりやってるのか。系統電力復旧という話ばかり先行してたので、できてないと思ってた。
  • 17:06 原発:相変わらず、時計のチクタクが気になって仕方がない。緊急処置とで海水を注入してから随分時間が経過した。沸騰した海水が燃料棒表面に塩の結晶を形成し、より熱が籠もりやすい状況になっているのだろうから、そのままでは「小康」が続くとは考えにくい。真水への入れ替えも早く完了して欲しい。

2011年3月28日月曜日

Twitter Timeline of m_takehira (3月13日〜3月27日)

3.11以降の震災および原発関係のツイートまとめです。
Sat, Mar 12

  • 21:55 冷却できない状態で、制御棒はいつまで高温に耐え続けられるのか?同じく冷却槽(リアクターの外殻)はいつまで耐えるのか?冷却槽は防護シェル内への海水注入によるサーマルショックに耐えるのか?会見に臨む記者だって科学知識はあるだろうに、誰もこれを質問しない…
  • 21:43 原子炉建屋の外壁は非常に厚く緊急密閉措置を行う際の最後の砦。それが、これから、という時に最初に破壊されてしまったのは痛い。高温蒸気と酸化しやすい金属がある場所では、水素爆発の危険は最も考慮されるべき作業手順。なのにこうも簡単に爆発するようでは「対策」自体の信頼性が問われる。
  • 21:34 約160ミリ厚といわれる鋼鉄製防護シェルは、高い技術で造られているのだろうが、今日世界的レベルで見ると充分厚いとは言えないようだが、緊急措置に耐えるのだろうか?また既に非常に高い放射能レベルにあるところに注入する海水は、まさか海に排出されるのではないよね?
  • 21:25 失礼しました。フィルター軽油じゃなく経由、です。
  • 20:58 爆発は緊急放出ダクト系からの高温蒸気リークによる水素爆発だという。フィルター軽油での正規の放出手順が成功したかについて言及してない。冷却槽の外側に海水を入れて冷やすと言っているが、外側防護シェルは冷却水を保持する構造なの?冷却槽でコアを冷やさなければメルトダウンは防げないのでは?
  • 20:18 先程来友人達から「どうなるの?」という問い合わせが多い。友人には率直に説明しているが、その意見をツイートするのは今のところ不適切だと考えている。でもひとつ言えることは「メルトダウンが起きている」という事実が重大なことだということ。
  • 20:13 経済産業省がメルトダウンを認めた模様。燃料棒は露出している!これまでのツイートでは使わないようにしてきた表現ですが、この先の対策は極めて困難で危険なものになります。

Twitter Timeline of m_takehira (2月21日〜3月11日)

Tue, Feb 21


  • 15:07 これいいね!私はBGMはモノラルでいい人なんで、出張なんかでも便利かな。それにしてもKinckStarterっていい仕組みだよね。: 壁電源に取り付けるスピーカー付きのiPhone、iPodチャージャー http://t.co/QCD2S9i
  • 14:34 @silver_fox_23 そういえばここしばらく画像付きツイートありませんね。面白い被写体ないですか?実は「道端写真」いつも楽しませてもらってます。  [in reply to silver_fox_23]

Tue, Feb 22

  • 22:30 そこがまたオフロードやアウトドア趣味の醍醐味ですよね。 RT@4x4IMPS 知っておかなきゃいけないことだらけだ!
  • 17:24 @4x4IMPS @silver_fox_23 いいですね。やってみましょう。  [in reply to 4x4IMPS]
  • 16:16 ボルボV60ディーゼル・プラグインハイブリッド:量産間近のモデルをジュネーブショーでお披露目。ディーゼルハイブリッドというだけでなく、実用的なEV航続距離を兼ね備える。賢い技術者は「八方美人を作るのは現実的でない」というが、それに挑むボルボような情熱こそが進歩の原動力だと思う。
  • 15:37 @silver_fox_23 @4x4IMPS GPS時代になってもナビゲーションの仕組みは同じですから。そのうちコンパスとGPSを持ってトレーニングに出掛けましょう。  [in reply to silver_fox_23]
  • 15:35 ははは、僕の記事ですね。ナビゲーションの基本は今も変わりないです。懐かしい記事の紹介ありがとうございます。 RT@4x4IMPS さきほどの特集記事は昔の本です。

2011年3月9日水曜日

GPSを使ってみよう その1

最近あちこちでGPSレシーバーを見かけるようになった。世間では「今どこ」を知ることが小さなブームになっているようだ。というわけで当ブログでも、オフロードやアウトドア活動を前提としたGPSネタを紹介していこうと思う。GPSの仕組みや歴史はWikiなどで勉強できると思うので、当ブログでは実用に関わる知識にフォーカスして話をしたい。

2011年2月21日月曜日

Twitter Timeline of m_takehira (12月6日〜2月17日)

随分溜まったツイートの記録です。保存ミスして途中で数日分抜けていますが悪しからず。TLで見逃したつぶやきも見つかるかも?です。

Mon, Dec 06

  • 22:58 昔この場所に越してきたときは、夜なんかは静かだった。今と昔の違いは爆音バイクがべらぼうに増えたこと。(ほぼ全てが騒音増強エキゾーストを付けてる)そして緊急自動車ってヤツがサイレンだけでなく、終始大音量マイクでガナリ立てながら走るようになったこと。ひどい世の中になったものだ。
  • 22:51 うちの前の道路で夜間工事をしてる。かなりうるさいのだが、ふと気づいたことがある。四六時中通る救急車の騒音が聞こえてこないのだ。あ〜ちゃんと工事箇所を避けるルートを使うのですね。あと爆音バイクもあまり通らない。う〜んこれなら超静音作業機を使って毎日工事してくれないかなぁ。

2011年2月8日火曜日

「寒い」を科学する ハンドウォーマー(Hand warmer)

前回「防寒の仕組み」記事に使った写真に白金カイロが写っていたのを見つけた人がいて、「白金カイロの話があるのかと思ったのに」とおっしゃるので、少し紹介することにした。私がカイロを使うのは、手のひらや指先の感覚を温存するため。いつもポケットの中にカイロを忍ばせて、手を暖かく保つようにしています。
モータージャーナリストという職業柄、ステアリング感覚の評価は大切なのですが、冬場は試乗車の撮影待ちなどしているうちによく手が冷えてしまうのです。寒さに晒されると人体は末梢の血流を低下させて放熱を防ぐ仕組みなのですが、手先への血流が減少するということは感覚器への酸素供給も減ることを意味します。それによって指先の感覚器は機能が低下してしまうのです。

2011年2月4日金曜日

クルマは長〜く乗る時代だから(Pre & post luber)


愛車を長く乗り続けるのに大切なのは、もちろんメンテナンスだ。点検を怠らず、不具合は早めに対処するのが肝心。しかしそれでも経時劣化からは逃れられない。とりわけエンジンの経時劣化はやっかいだ。それは内燃機関の宿命である摩耗が避けられないから。
Pre & Post Luber
そこでクルマを長く使う上でとても役立つプリ&ポストルーバーを紹介したい。プリルーバーは文字どおり「エンジン始動に先だって」各部にオイル(油圧)を送る装置だ。ポストルーバーは主にターボエンジンのためのもので、「エンジン停止後にも」暫くの間ターボのベアリング油圧を保持するもの。

2011年2月3日木曜日

「寒い」を科学する 防寒の仕組み

基礎編では伝導・対流・放射という3要素を取り上げた。熱の正体がどんなものか?熱はどのように伝わるのか?というイメージが湧いたところで、次は寒さを防ぐ断熱の仕組みと、防寒には何が重要なのかという話だ。これは冬のアウトドアで使うウエアを選ぶ上で、とても大切な知識。
断熱とは熱の移動ペースを下げること
ダウンジャケット
前回書いたように、熱は温度差がなくなるまで移動を止めないので、冬の外気と体温の差を考えれば、何も対策をしなければ体温の低下は避けられない。ただし人間は生命活動という熱源を持っているので、効果的な断熱策を講じて熱の移動ペースを下げてやれば、体の表面は一定温度に保温できる。これには熱伝導率の低い衣料を着用するのが一番。さらに、接しているもの同士の温度差が小さいと熱の移動ペースが低下するので、レイアード(重ね着)で複数の層を作るのも有効。

2011年2月2日水曜日

「寒い」を科学する 基礎編

寒い日が続きますが、皆さんは「なぜ寒いんだろう?」と考えたことありますか。もちろん寒いと感じるのは体温が奪われていくから。つまり熱が体から外へと移動していくということです。凍てつく冬にアウトドア活動を楽しむ粋人なら、この熱の移動の仕組みを思い出すと、色々と防寒策を考えるのに役立つと思います。
熱は温度の高い側から低い側へと移動を続ける
まずは基本のおさらい。熱は温度差のあるものが接しているとき、両方の温度が同じになるまで、温度の高い方から低い方へと流れ続けます。だから気温が体温より低ければ、体の熱は外に運ばれ続けるわけです。そしてその熱の移動には伝導・対流・放射という3つのパターンがあります。

2011年1月28日金曜日

「待ち合わせ」の強い味方GPSアプリ(Location notification 2)

日常生活で「待ち合わせ」の機会は多い。待ち合わせでは時と場所が決まってるわけだが、待ち合わせる人全てが、正確な場所に時間どおりに到着するというのはなかなか難しい。近頃はスマートフォンの普及で、待ち合わせ場所は地図付きメールやMMSで伝えられることも多いけど、添付された地図がアプリに連動しないただの画像(固定縮尺)だったりして、初めて行くところだと集合場所をなかなか見つけられなかったりする。
そこで今回はスマートフォンを使って、待ち合わせの達人になる方法を紹介してみよう。もちろん当ブログはオフロードねたがウリなので、後半の部分では「道を外れた」場所での待ち合わせの方法(スマートフォンのアプリ以外の方法)にもフォーカスを当ててみた。


2011年1月24日月曜日

私的入山届けのススメ(Location notification 1)

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冬のオフロード、楽しんでますか?今回の話はオフロードに出掛ける際の「安心・安全」のためのひと工夫です。登山をするときに麓で入山届けというのを出す、というのはご存じだろうと思います。入山届けは、これから進むルートのはどのルートか?時間的にはどのような旅程を組んでいるか?パーティの構成人員は?などが判るよう、入山前に記録を残していく(もちろん帰りには帰着報告します)ものです。
楽しい冬のオフロードも実は登山に劣らず危険が一杯。吹雪で停滞したり、脱輪・転落などのケースも考えられます。そこでオフロードに入る前に、イザという時の頼みの綱である家族や友人宛に「入山届け」を出しておこう、というアイデアを紹介しようと思います。もちろん電話一本でも用が足りる場合もあるでしょう。でも現代はテレマティクスの時代ですから、もう少し有益な「入山届け」も可能なんです。
Google map を使う
画像をクリックで拡大
オフロードファンでも、ハンディGPSなどのトラックデータをGoogle mapに表示させる、という使い方を楽しんでる方が最近は多くなりました。既にGISデータの使いこなしに精通してる人は、この記事は読み流して下さい。ここではGoogle mapだけを使ってルート計画を立て、そのルートを家族・友人にメールする方法を紹介します。
まず普段Google mapを使ってるときと同じように、目的の地域の地図を表示させます。「ルート検索」機能で途中通過地点を「目的地」に指定(複数登録できます)して、その目的地を巡るルートを検索します。すると地図上にそのルートが表示されます。
ルートを表示させておいて、地図の右上にある「送信」をクリック。すると写真のようなメール作成画面がポップアップしてきます。メールにはこのルートの地図、ルートのテキストでの案内が含まれ、内容をクリックすればGoogle mapが開きます。このメールを家族や友人宛に送っておくわけです。
これは同行する人にコースを教えるときにも使えるわけですが、入山届けとして使う場合大切なポイントは、ルートに入る時刻、出る時刻、同行者名、同行車種、非常食・水等の携行情報、ルート内での携帯電話受信可否の情報、ルートを抜けた報告をする予定時刻などをメールに含むことです。バックアップが必要なとき、あるいは捜索するときに一番大切なのが、そういう情報量の多さだからです。

2011年1月23日日曜日

ゲイターとニーパッド Gators and KneePads

冬のオフロード向きのウエアとして前回はグローブを紹介した。次はジャケットやパンツか?と予想した方、残念でした。またしても小物です。なぜかって言うとジャケットやパンツの情報は色々なメディアに溢れているし、着るものには誰でも好みがあると思うから。今回紹介するのは、私が雪の中を含むタフなオフロードやアウトドアでの作業に「マスト」だと思っているアイテム、ゲイターとニーパッドのお話。
好日山荘ゴアテックス・オーバーブーツ
丈はこのくらい
ゲイターは別名スパッツ。登山用に作られたものから選ぶと良い。雪などがブーツの中に侵入するのを防ぎ、保温性も高まる。お勧めのゲイターは、ブーツをすっぽり覆うオーバーブーツ型で、丈がショートでもロングでもない中間的なもの。ミドル丈を選ぶ理由はニーパッドの説明と一緒に後述する。素材は氷が着いたものが溶けるような条件でも水分をシャットアウトしてくれるのでゴアテックス製がよい。
写真のものは20年近くも愛用している好日山荘ブランドのもの。もともとはツアー用のクロカン(スキー)ブーツに合わせて購入したものを使い回している。さすがに経時変化で防水性能は貧弱になったが、撥水スプレーを使いつついまだ現役。冬場は防寒防水性能を重視して、オフロード走行にローカットのブーツを履いていくことが多い。(ハイカットブーツじゃ、さすがに運転できない)そんなとき深雪に踏み込むと、ブーツに雪が侵入して靴下を濡らしてしまう。
それを防いでくれるのがゲイターだ。靴をすっぽり覆うタイプは砂や小石の侵入も防ぐ。またアウトドアでは膝をついて作業する機会が多いが、そんなときにもブーツの履き口や靴紐に泥や雪が入り込まないので快適。霜や露の付いた草地を歩くときにも欠かせないアイテム。そんなわけで私はシーズンを問わずゲイターを持ち歩いている。
Alta Tactical Superflex Knee Pads
お次はニーパッド。日本ではあまり利用者を見かけないけど、欧米ではハンターやトラッパー、その他野外作業する人に広く使われている。小石で凸凹した路面で膝をついた作業をするには快適で、一度使うと手放せなくなる。オフロードではタイヤ交換やチェーン装着などメカ仕事で膝をつくことが多いし、カメラ撮影が趣味の人にも重宝だろう。写真のニーパッドは硬めのシェルと衝撃吸収用のインシュレーション材を使ったもので、脱着のスピーディなワンタッチバックルとアジャスト容易なストラップが特徴。ストラップは脱着式のピボット(この製品の特徴)を介して装着されるので、しっかりとフィットする。
膝をついて痛くないという便利さは言うまでもないが、雪道や泥んこ路面ではニーパッドがあるおかげで、パンツの膝に水分が浸みてくる心配が無いという点も有り難い。前述のゲイターと合わせて使えば、路面を気にせず、どこでも膝をついて座り込める。低い姿勢での作業は膝をつくと楽に行えるのは誰もが経験してることだけど、その快適な作業姿勢をオフロードでも、というのがニーパッドの役目だ。
焚き火の番をしてるときなんかもニーパッドは大活躍。また年寄りネタで恐縮だが、リギングなどのために登る急斜面の途中で息があがったら、膝をついて休めばすごく楽。深雪をツボ足で歩いてるときも同じ、ニーパッドって一時休憩の必需品かなと思う。
最後にゲイターの丈との関係を説明しておこう。ニーパッドは正しく装着すればズレたりしないのだけれど、そのかわり、というか立ったり座ったりしてるとズボンの裾がズリ上がってくる。ニーパッドを押さえてズボンの裾を引き下げればいいだけだが、ロング丈のゲイターを履いてるとこれが面倒。だから私はズボンの裾を引き下げ易い(ゲイターの上にニーパッドのストラップがかからない)ミドル丈のゲイターを使うのです。
ゲイターは靴のサイズとのマッチングが必要なので、対面販売の実店舗で購入して下さい。ニーパッドはフリーサイズなので、Amazon.comなどで購入できます。(以下にリンク)

2011年1月21日金曜日

冬のオフロードで役立つグローブ Winter gloves

Twitterでウエアに関する記事のご要望があったので、まず冬のオフロードで使うグローブの話を書きます。もちろん普段使ってる手袋でも、基本的な防寒や最小限のプロテクションは得られます。でも街ではなくアウトドアで使うものですから、やはりヘビーデューティなものを選んでおくと重宝します。
オフロード用のグローブというと、レスキューのリギングに使うための革手袋を思い浮かべるでしょうが、今回紹介するのは冬のオフロードシーンで、防寒やプロテクション効果に威力を発揮するグローブです。世の中には実に多くの手袋が市販されていますが、この季節に私がお勧めするのは以下のふたつです。
Mechanix wear The original glove
まず最初はMechanix wear(メカニクスウエア)のオリジナル・グローブ。これはいわゆるメカニック・グローブの元祖。近頃はいろんなバリエーションが生まれているが、今回の用途にはやはりオリジナルがお勧め。25ドルくらいで買える。想定する用途は本来のメカニック作業だけでなく、窓を開けて走ることの多いクロスカントリー中にドライビンググローブとして使い、手の冷えを防ぐことも考慮した。
オリジナル・グローブはご存じの方も多いと思うが、2ウェイ・スパンデックスの伸縮性に富む生地でフィット感がよい、手のひら側は合成皮革クラリーノで、本革よりも指先感覚が正確などの特徴を持つ。また嬉しいことにサイズ・バリエーションが豊富で、手の小さな人にもフィットするサイズが選べる。メカニックグローブはフィット感と指先感覚が重要なのだ。
オリジナル・グローブはとてもフィット感が良いので、ドライビンググローブの替わりになる。窓を開けて走る時のためだけに別途ドライビンググローブを持参するのは無駄だし、大抵のドライビンググローブは丈が長いので、冬用の上着を着てるとグローブの脱着が大変だし腕時計も見にくい。今回紹介するグローブはどちらも冬物の上着を着ていても脱着が楽な、短い丈のものを選んである。
Gorgonz 425 Black Water Resistant Cold Weather Gloves
お次は冬場の屋外作業で活躍するワークグローブで、ブランドはGORGONS(ゴーゴンズ)、モデルは425 Black Water Resistant Cold Weather Gloves。通販で30ドルくらいで買える。こちらも素材はシンセティックで手のひらなどには合成皮革(バックスキン)の補強パッチが備わる。シンシュレートの中綿が入っているので暖かい。撥水なので雪などで濡れて冷たくなる心配もない。
寒い場所でシャックルのような金属パーツに触っていたりするのに具合の良い断熱性がありながら、手さばきに邪魔にならない程度の厚み。合成バックスキンのパッチは摩擦に耐えるので、ロープワークやケーブルワークにも適する。この425よりも耐寒性能の高いグローブだと、丈も長くなるし指先感覚が損なわれる。個人的に「ちょうどいい」と感じているのが推薦の理由。
なおこいつには秘密兵器がついている。425は作業性を高めるために、必要以上に厚みを増さないフィッティング重視のデザインだから、極端な耐寒性はない。そのかわり、作業中に冷えを感じたら簡単にかじかんだ手を暖められるように、手袋の甲に暖かい呼気を吹き込むための仕組み、Exhale Heating Systemというものが装備されている。着ぶくれて指先を自在に使えないほど厚手の手袋とはせず、呼気を使って手を温めてやることで、作業に必要な指先感覚を回復するというアイデアだ。
ここで紹介したグローブはAmazon.comなどで購入できます。以下にリンクを置きます。

2011年1月3日月曜日

とっても非日常なレスキューシーン! Hägglunds BV206


スタックしてるのはヘグランズ(Hägglunds)BV206。トラックド・アーティキュレーテッド・ヴィークル(装軌式連接駆動車)でアンフィビアン(水陸両用)という、究極のオフロード性能を備えた車両だ。各国で軍・警察・捜索救助用に広く使用されており、日本でもごく少数が電力会社や国交省で保有されている。このBV206はオフロードの走行力学を語る上で格好の素材なのだが、話が長くなるのでそちらは別の機会に。

2011年1月1日土曜日

今年もよろしくお願いします Happy new year!

新しい年を迎えました。いつも当ブログをご覧いただいている皆様の2011年が素晴らしい年になりますように。当ブログは今年もオフロードファンの皆様に楽しい蘊蓄をお届けしていきたいと考えております。今年はもう少し頻繁に記事を更新できるよう励みます。どうぞお楽しみに!