2011年1月28日金曜日

「待ち合わせ」の強い味方GPSアプリ(Location notification 2)

日常生活で「待ち合わせ」の機会は多い。待ち合わせでは時と場所が決まってるわけだが、待ち合わせる人全てが、正確な場所に時間どおりに到着するというのはなかなか難しい。近頃はスマートフォンの普及で、待ち合わせ場所は地図付きメールやMMSで伝えられることも多いけど、添付された地図がアプリに連動しないただの画像(固定縮尺)だったりして、初めて行くところだと集合場所をなかなか見つけられなかったりする。
そこで今回はスマートフォンを使って、待ち合わせの達人になる方法を紹介してみよう。もちろん当ブログはオフロードねたがウリなので、後半の部分では「道を外れた」場所での待ち合わせの方法(スマートフォンのアプリ以外の方法)にもフォーカスを当ててみた。


2011年1月24日月曜日

私的入山届けのススメ(Location notification 1)

画像をクリックで拡大
冬のオフロード、楽しんでますか?今回の話はオフロードに出掛ける際の「安心・安全」のためのひと工夫です。登山をするときに麓で入山届けというのを出す、というのはご存じだろうと思います。入山届けは、これから進むルートのはどのルートか?時間的にはどのような旅程を組んでいるか?パーティの構成人員は?などが判るよう、入山前に記録を残していく(もちろん帰りには帰着報告します)ものです。
楽しい冬のオフロードも実は登山に劣らず危険が一杯。吹雪で停滞したり、脱輪・転落などのケースも考えられます。そこでオフロードに入る前に、イザという時の頼みの綱である家族や友人宛に「入山届け」を出しておこう、というアイデアを紹介しようと思います。もちろん電話一本でも用が足りる場合もあるでしょう。でも現代はテレマティクスの時代ですから、もう少し有益な「入山届け」も可能なんです。
Google map を使う
画像をクリックで拡大
オフロードファンでも、ハンディGPSなどのトラックデータをGoogle mapに表示させる、という使い方を楽しんでる方が最近は多くなりました。既にGISデータの使いこなしに精通してる人は、この記事は読み流して下さい。ここではGoogle mapだけを使ってルート計画を立て、そのルートを家族・友人にメールする方法を紹介します。
まず普段Google mapを使ってるときと同じように、目的の地域の地図を表示させます。「ルート検索」機能で途中通過地点を「目的地」に指定(複数登録できます)して、その目的地を巡るルートを検索します。すると地図上にそのルートが表示されます。
ルートを表示させておいて、地図の右上にある「送信」をクリック。すると写真のようなメール作成画面がポップアップしてきます。メールにはこのルートの地図、ルートのテキストでの案内が含まれ、内容をクリックすればGoogle mapが開きます。このメールを家族や友人宛に送っておくわけです。
これは同行する人にコースを教えるときにも使えるわけですが、入山届けとして使う場合大切なポイントは、ルートに入る時刻、出る時刻、同行者名、同行車種、非常食・水等の携行情報、ルート内での携帯電話受信可否の情報、ルートを抜けた報告をする予定時刻などをメールに含むことです。バックアップが必要なとき、あるいは捜索するときに一番大切なのが、そういう情報量の多さだからです。

2011年1月23日日曜日

ゲイターとニーパッド Gators and KneePads

冬のオフロード向きのウエアとして前回はグローブを紹介した。次はジャケットやパンツか?と予想した方、残念でした。またしても小物です。なぜかって言うとジャケットやパンツの情報は色々なメディアに溢れているし、着るものには誰でも好みがあると思うから。今回紹介するのは、私が雪の中を含むタフなオフロードやアウトドアでの作業に「マスト」だと思っているアイテム、ゲイターとニーパッドのお話。
好日山荘ゴアテックス・オーバーブーツ
丈はこのくらい
ゲイターは別名スパッツ。登山用に作られたものから選ぶと良い。雪などがブーツの中に侵入するのを防ぎ、保温性も高まる。お勧めのゲイターは、ブーツをすっぽり覆うオーバーブーツ型で、丈がショートでもロングでもない中間的なもの。ミドル丈を選ぶ理由はニーパッドの説明と一緒に後述する。素材は氷が着いたものが溶けるような条件でも水分をシャットアウトしてくれるのでゴアテックス製がよい。
写真のものは20年近くも愛用している好日山荘ブランドのもの。もともとはツアー用のクロカン(スキー)ブーツに合わせて購入したものを使い回している。さすがに経時変化で防水性能は貧弱になったが、撥水スプレーを使いつついまだ現役。冬場は防寒防水性能を重視して、オフロード走行にローカットのブーツを履いていくことが多い。(ハイカットブーツじゃ、さすがに運転できない)そんなとき深雪に踏み込むと、ブーツに雪が侵入して靴下を濡らしてしまう。
それを防いでくれるのがゲイターだ。靴をすっぽり覆うタイプは砂や小石の侵入も防ぐ。またアウトドアでは膝をついて作業する機会が多いが、そんなときにもブーツの履き口や靴紐に泥や雪が入り込まないので快適。霜や露の付いた草地を歩くときにも欠かせないアイテム。そんなわけで私はシーズンを問わずゲイターを持ち歩いている。
Alta Tactical Superflex Knee Pads
お次はニーパッド。日本ではあまり利用者を見かけないけど、欧米ではハンターやトラッパー、その他野外作業する人に広く使われている。小石で凸凹した路面で膝をついた作業をするには快適で、一度使うと手放せなくなる。オフロードではタイヤ交換やチェーン装着などメカ仕事で膝をつくことが多いし、カメラ撮影が趣味の人にも重宝だろう。写真のニーパッドは硬めのシェルと衝撃吸収用のインシュレーション材を使ったもので、脱着のスピーディなワンタッチバックルとアジャスト容易なストラップが特徴。ストラップは脱着式のピボット(この製品の特徴)を介して装着されるので、しっかりとフィットする。
膝をついて痛くないという便利さは言うまでもないが、雪道や泥んこ路面ではニーパッドがあるおかげで、パンツの膝に水分が浸みてくる心配が無いという点も有り難い。前述のゲイターと合わせて使えば、路面を気にせず、どこでも膝をついて座り込める。低い姿勢での作業は膝をつくと楽に行えるのは誰もが経験してることだけど、その快適な作業姿勢をオフロードでも、というのがニーパッドの役目だ。
焚き火の番をしてるときなんかもニーパッドは大活躍。また年寄りネタで恐縮だが、リギングなどのために登る急斜面の途中で息があがったら、膝をついて休めばすごく楽。深雪をツボ足で歩いてるときも同じ、ニーパッドって一時休憩の必需品かなと思う。
最後にゲイターの丈との関係を説明しておこう。ニーパッドは正しく装着すればズレたりしないのだけれど、そのかわり、というか立ったり座ったりしてるとズボンの裾がズリ上がってくる。ニーパッドを押さえてズボンの裾を引き下げればいいだけだが、ロング丈のゲイターを履いてるとこれが面倒。だから私はズボンの裾を引き下げ易い(ゲイターの上にニーパッドのストラップがかからない)ミドル丈のゲイターを使うのです。
ゲイターは靴のサイズとのマッチングが必要なので、対面販売の実店舗で購入して下さい。ニーパッドはフリーサイズなので、Amazon.comなどで購入できます。(以下にリンク)

2011年1月21日金曜日

冬のオフロードで役立つグローブ Winter gloves

Twitterでウエアに関する記事のご要望があったので、まず冬のオフロードで使うグローブの話を書きます。もちろん普段使ってる手袋でも、基本的な防寒や最小限のプロテクションは得られます。でも街ではなくアウトドアで使うものですから、やはりヘビーデューティなものを選んでおくと重宝します。
オフロード用のグローブというと、レスキューのリギングに使うための革手袋を思い浮かべるでしょうが、今回紹介するのは冬のオフロードシーンで、防寒やプロテクション効果に威力を発揮するグローブです。世の中には実に多くの手袋が市販されていますが、この季節に私がお勧めするのは以下のふたつです。
Mechanix wear The original glove
まず最初はMechanix wear(メカニクスウエア)のオリジナル・グローブ。これはいわゆるメカニック・グローブの元祖。近頃はいろんなバリエーションが生まれているが、今回の用途にはやはりオリジナルがお勧め。25ドルくらいで買える。想定する用途は本来のメカニック作業だけでなく、窓を開けて走ることの多いクロスカントリー中にドライビンググローブとして使い、手の冷えを防ぐことも考慮した。
オリジナル・グローブはご存じの方も多いと思うが、2ウェイ・スパンデックスの伸縮性に富む生地でフィット感がよい、手のひら側は合成皮革クラリーノで、本革よりも指先感覚が正確などの特徴を持つ。また嬉しいことにサイズ・バリエーションが豊富で、手の小さな人にもフィットするサイズが選べる。メカニックグローブはフィット感と指先感覚が重要なのだ。
オリジナル・グローブはとてもフィット感が良いので、ドライビンググローブの替わりになる。窓を開けて走る時のためだけに別途ドライビンググローブを持参するのは無駄だし、大抵のドライビンググローブは丈が長いので、冬用の上着を着てるとグローブの脱着が大変だし腕時計も見にくい。今回紹介するグローブはどちらも冬物の上着を着ていても脱着が楽な、短い丈のものを選んである。
Gorgonz 425 Black Water Resistant Cold Weather Gloves
お次は冬場の屋外作業で活躍するワークグローブで、ブランドはGORGONS(ゴーゴンズ)、モデルは425 Black Water Resistant Cold Weather Gloves。通販で30ドルくらいで買える。こちらも素材はシンセティックで手のひらなどには合成皮革(バックスキン)の補強パッチが備わる。シンシュレートの中綿が入っているので暖かい。撥水なので雪などで濡れて冷たくなる心配もない。
寒い場所でシャックルのような金属パーツに触っていたりするのに具合の良い断熱性がありながら、手さばきに邪魔にならない程度の厚み。合成バックスキンのパッチは摩擦に耐えるので、ロープワークやケーブルワークにも適する。この425よりも耐寒性能の高いグローブだと、丈も長くなるし指先感覚が損なわれる。個人的に「ちょうどいい」と感じているのが推薦の理由。
なおこいつには秘密兵器がついている。425は作業性を高めるために、必要以上に厚みを増さないフィッティング重視のデザインだから、極端な耐寒性はない。そのかわり、作業中に冷えを感じたら簡単にかじかんだ手を暖められるように、手袋の甲に暖かい呼気を吹き込むための仕組み、Exhale Heating Systemというものが装備されている。着ぶくれて指先を自在に使えないほど厚手の手袋とはせず、呼気を使って手を温めてやることで、作業に必要な指先感覚を回復するというアイデアだ。
ここで紹介したグローブはAmazon.comなどで購入できます。以下にリンクを置きます。

2011年1月3日月曜日

とっても非日常なレスキューシーン! Hägglunds BV206


スタックしてるのはヘグランズ(Hägglunds)BV206。トラックド・アーティキュレーテッド・ヴィークル(装軌式連接駆動車)でアンフィビアン(水陸両用)という、究極のオフロード性能を備えた車両だ。各国で軍・警察・捜索救助用に広く使用されており、日本でもごく少数が電力会社や国交省で保有されている。このBV206はオフロードの走行力学を語る上で格好の素材なのだが、話が長くなるのでそちらは別の機会に。

2011年1月1日土曜日

今年もよろしくお願いします Happy new year!

新しい年を迎えました。いつも当ブログをご覧いただいている皆様の2011年が素晴らしい年になりますように。当ブログは今年もオフロードファンの皆様に楽しい蘊蓄をお届けしていきたいと考えております。今年はもう少し頻繁に記事を更新できるよう励みます。どうぞお楽しみに!