昔なじみの4駆乗り達から「最近4駆の原稿少ないね。もっと読みたいのに…」と言われるので、永年のご愛顧への感謝の意味も含め、小生のアクの強い文章をブログでお届けすることにした。(竹平 誠)
2012年9月1日土曜日
スナッチブロックの語源
用語の話。普段使ってる用語でも、なぜそういう名前なのか知らないことって、意外に多くないですか?例えばウインチングに使うスナッチブロック(Snatch block)って、なぜスナッチブロックというのか?
スナッチブロックは日本語だと滑車なわけで、逆に滑車を英訳するとプーリーブロック(Pulley block)となる。じゃあ、スナッチってどういうこと?
It's snatch ! (そりゃ簡単だ!)っていう言い回しがある。そうスナッチというのは手早く簡単な、という意味。だからスナッチブロックとはプーリーブロックの中でも、簡単便利に使えるタイプのものを指しているわけだ。
何が簡単便利か?大昔は滑車と言えば木製で、木をくり貫いた枠に軸ところ車を組み込んだ構造だった。だから滑車にロープをセットするには、端からロープを通してやらなくてはならず、手間の掛かるものだったのだ。
スナッチブロックは大航海時代に広く使われるようになった。帆船は帆を張るのに沢山のロープと滑車を使う。帆船で使用されるロープはとても長いので、途中にいくつもの滑車を使う場合、それをセットするのは大変な作業になる。そこで滑車本体の一部が開いて、ロープの中間部にも素早く簡単にセットできる構造の滑車が使われるようになった。これがスナッチブロックの始まり。
スナッチブロックは当初、ロープを掛けやすいように本体の一部が開く構造だから、金属製滑車の時代になっても、強度を保つために頑丈な鋳物でできていた。オフロードでのウインチングにもそういう滑車が使われてきたが、80年代にプレス成形された板材で滑車を挟むというシンプルで強度のある構造(シザースタイプという)のものが登場。これがお馴染みのスナッチブロックのカタチの定番になった。
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オフローダーの三種の神器 スナッチブロックやはり3個ぐらいは用意しておいた方がいいかも、小生の車両はちと重めなんで3個使って大楽勝ウインチも9500ポンドだったかな??お助けキットもウインチもみんな人に貸したままだった使わなくなって久しい。日本車では装着できる車両が無くなって来たようで寂しい限りです。8274を酷使していた頃が懐かしいようじゃだめだめ 今度購入予定の車両も当然四輪駆動車です。何でかって?そりゃあ 宗教上の理由です。小生の近くには ”神がいるんです”
返信削除あはは、コメント有り難うございます。パーニーナナヨンも懐かしいです。いつも取材協力ありがとうございました。
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