2013年3月19日火曜日

オーガ(Auger)ってなんだ?

この前Lan-carの話をポストしたら、その中に出てくるオーガって何?と聞かれたので、簡単に説明しておきたい。

オーガ(Auger)というのは、穴を穿つものという語源を持ち、一般に木工用のキリや土木用のドリルの呼び名として使われる言葉だ。

Lan-carはもともと農業分野での道具として生まれたグラウンドアンカーをオフロード用にモディファイしたものだから、オーガという言い方になっている。

ただグラウンドアンカーでは、その先端のスクリュー部分は穴を穿つ形状ではなくて、木ネジのように「ねじ込んで支持力を得る」ための形になっている。

だからオーガというよりは、立て込みネジもしくはスクリュー(Screw)と表現する方が科学的だとは思う。

ドリルやキリがその先端が対象物を削り取る構造であるのに対し、立て込みネジでは先端が対象物を出来るだけ破壊せずに食い込むことを目的に設計される。

だからこういうタイプのグラウンドアンカーは分類上の呼び名も、オーガ式というよりスクリュー式とかヘリカル式、あるいは簡単にネジ式という方が合理的かなとも思う。

まあ、用語というものは、慣例に習うべきものだから、とりあえず今のところは先人に敬意を表してオーガ式でいいかというような判断にしている。

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