2011年1月21日金曜日

冬のオフロードで役立つグローブ Winter gloves

Twitterでウエアに関する記事のご要望があったので、まず冬のオフロードで使うグローブの話を書きます。もちろん普段使ってる手袋でも、基本的な防寒や最小限のプロテクションは得られます。でも街ではなくアウトドアで使うものですから、やはりヘビーデューティなものを選んでおくと重宝します。
オフロード用のグローブというと、レスキューのリギングに使うための革手袋を思い浮かべるでしょうが、今回紹介するのは冬のオフロードシーンで、防寒やプロテクション効果に威力を発揮するグローブです。世の中には実に多くの手袋が市販されていますが、この季節に私がお勧めするのは以下のふたつです。
Mechanix wear The original glove
まず最初はMechanix wear(メカニクスウエア)のオリジナル・グローブ。これはいわゆるメカニック・グローブの元祖。近頃はいろんなバリエーションが生まれているが、今回の用途にはやはりオリジナルがお勧め。25ドルくらいで買える。想定する用途は本来のメカニック作業だけでなく、窓を開けて走ることの多いクロスカントリー中にドライビンググローブとして使い、手の冷えを防ぐことも考慮した。
オリジナル・グローブはご存じの方も多いと思うが、2ウェイ・スパンデックスの伸縮性に富む生地でフィット感がよい、手のひら側は合成皮革クラリーノで、本革よりも指先感覚が正確などの特徴を持つ。また嬉しいことにサイズ・バリエーションが豊富で、手の小さな人にもフィットするサイズが選べる。メカニックグローブはフィット感と指先感覚が重要なのだ。
オリジナル・グローブはとてもフィット感が良いので、ドライビンググローブの替わりになる。窓を開けて走る時のためだけに別途ドライビンググローブを持参するのは無駄だし、大抵のドライビンググローブは丈が長いので、冬用の上着を着てるとグローブの脱着が大変だし腕時計も見にくい。今回紹介するグローブはどちらも冬物の上着を着ていても脱着が楽な、短い丈のものを選んである。
Gorgonz 425 Black Water Resistant Cold Weather Gloves
お次は冬場の屋外作業で活躍するワークグローブで、ブランドはGORGONS(ゴーゴンズ)、モデルは425 Black Water Resistant Cold Weather Gloves。通販で30ドルくらいで買える。こちらも素材はシンセティックで手のひらなどには合成皮革(バックスキン)の補強パッチが備わる。シンシュレートの中綿が入っているので暖かい。撥水なので雪などで濡れて冷たくなる心配もない。
寒い場所でシャックルのような金属パーツに触っていたりするのに具合の良い断熱性がありながら、手さばきに邪魔にならない程度の厚み。合成バックスキンのパッチは摩擦に耐えるので、ロープワークやケーブルワークにも適する。この425よりも耐寒性能の高いグローブだと、丈も長くなるし指先感覚が損なわれる。個人的に「ちょうどいい」と感じているのが推薦の理由。
なおこいつには秘密兵器がついている。425は作業性を高めるために、必要以上に厚みを増さないフィッティング重視のデザインだから、極端な耐寒性はない。そのかわり、作業中に冷えを感じたら簡単にかじかんだ手を暖められるように、手袋の甲に暖かい呼気を吹き込むための仕組み、Exhale Heating Systemというものが装備されている。着ぶくれて指先を自在に使えないほど厚手の手袋とはせず、呼気を使って手を温めてやることで、作業に必要な指先感覚を回復するというアイデアだ。
ここで紹介したグローブはAmazon.comなどで購入できます。以下にリンクを置きます。

4 件のコメント:

  1. 関根 優太2011年1月22日 12:42

    オフロードウエア編更新ありがとうございます。
    手袋もいろいろ種類があり、どんなもの?を選んだらいいのか?どんなシーンで使いたいのか?面白いものです。
    先日、家の近所の古着屋さんを覗いたら、ディアースキンのグローブを購入してみました。どうも最近は皮が面白くて、、、つい。

    返信削除
  2.  ディアースキンのグローブはアウトドアの基本アイテムですね。ロープワークに適するし、薪を拾ったり、焚き火周りの仕事をしたり、熱いものを握るのにも都合がよいですから。汚れを気にせず使えるよう、価格の安いものを探すといいですね。
     安いものは縫製がイマイチで、使い込むと糸がほつれてきますが、これはスティッチャーを使って自分で修理すればいい。革ものにこり始めると、スティッチャーの使い方を練習しておくと重宝しますよ。

    返信削除
  3. 関根 優太2011年1月22日 18:13

    コメントありがとうございます。
    そして、、、買ったディアースキンのグローブはおっしゃる通り縫製がイマイチでした!
    スティッチャー調べてみました。便利な手縫い機があるのですね。なるほど、、、針仕事よりスピーディーに縫えるかもしれません。
    これをきっかけにレザークラフトでなにか作ってみようと思います。

    返信削除
  4. レザークラフトですか、楽しそうですね。八ヶ岳のK妻くんやgawさんみたい。
    私には手芸のセンスがないので、手仕事はもっぱら「修理」限定です。
    ちなみに革ものの修理縫製するときは、板きれとバイスグリップを用意するとスティッチャーが使いやすいです。
    まあ、レザークラフトする人は卓上バイスを持ってたりしますけど…。

    返信削除